爺の時事放題~ときどき音楽

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知性主義へ

国会前には連日「戦争法案絶対ハンタイ!」「憲法マモレ!」「アベハヤメロ!」「国民ナメンナ!」というコールがこだましています。


このコールを聞いて賛成派の方々は、「現実を見ろ」「普通の国になるのがなんで悪い」「日米安保にはこの法案が必要」などと揶揄し、あたかも反対派すべてが「躁状態にある暴徒集団」であるかのように見ていると思います。


分類好きの私は、現在の安保法案反対派を以下のように分けてみました。


1.A類
安保法案全文と憲法の関連条文を読み、さらに日米ガイドライン、アーミテージ・ナイレポート、日米安保条約までを知って、法案の曖昧な立法根拠と違憲性を判断した結果、反対している人たち。


2.B類
新聞やTVなどの報道(特に法案に批判的な報道)で知り、「戦争にまきこまれる」「徴兵制になる」「子や孫を死なせたくない」「自衛隊のリスクが高まる」というような、“将来において悪い結果をもたらすのではないか”という不安に駆られ、著名人・学者・SEALDsなどの言動に呼応してデモに参加する人たち。いわば皮膚感覚や子宮感覚からの本能的な行動だと言えます。


3.C類
なんとなく法案に反対ではあるし、選挙でもその意志をこめて投票するが、仕事や遊びに忙しくてデモには行かない人たち。


4.D類
安倍首相などの身体的特徴や出自、醜聞に関する興味だけをもって、「生理的に嫌い」と断ずる人たち。それらを指摘することが「独自の視点」だと勘違いしている傾向があります。「安倍バカ!シネ!」というような言動も特徴です。もちろん上記B類と重なる集合もあります。



こうして分類してみると、これは賛成派の方々にもそのまま当てはまるような気がします。さしずめ賛成派のB類は以下のような感じでしょうか。


2’. B類
新聞やTVなどの報道(特に法案に肯定的な報道)で知り、「中国や北朝鮮が攻撃してくる」「世界各国が法案を歓迎している」「集団的自衛権は国際法で認められる」「金だけの国際貢献は限界」というような、“将来の世界における強い日本の姿”に憧れ、抑止力としての武力貢献を主張する人たち。危機感を持つことは否定しませんが、それが国際情勢を分析した上での危機感なのかどうかは別です。



要するに両派閥の中にも温度差があり、そこには個人個人の性格も多分に影響しているのだと思っています。


願うべくは、時間が経つにつれて両派の「人口分布」が、(D類は別ですが)C類からB類、B類からA類へとシフトすることです。


もっと言えば、賛成派/反対派は現在のB類同士で対立するのではなく、双方のA類にシフトした時に、両方から対話の道が開かれるべきだと思います。


これは安保法案が採決されてもそこで終了ではなく、安倍政権が終わっても続くものであって、これが日本の「(民主的意志としての)民意」を形成し、知性主義へと導くものだと信じます。


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