爺の時事放題~ときどき音楽

               音楽歴50年爺さんの言いたい放題ブログ。

9月16日の動き

参議院では安保法案の質疑が最終局面をむかえています。


会期は9月27日までですが、19日~23日の連休をはさんでいて、それをのぞいた平日は17日、18日と24日、25日の4日間のみ。
既に参議院での議決を待たずに衆議院で再可決出来る「60日ルール」期限は14日に過ぎてしまいましたが、与党幹部は「参議院の存在を蔑にした」との批判を避ける意味でも、あくまで参議院での議決をする方針のようです。


従って、24、25日は最悪のための予備日として、連休前の18日までに参議院を通過させるつもりです。


ここまでは表向きの理由ですが、実は連休中に開かれる国連総会で安倍首相が演説するため、そこで安保法案成立を高らかに報告したいという思惑があります。


ともかく、既に形ばかりの中央公聴会を15日、地方公聴会を16日午後に行い、政府は16日夜に委員会採決⇒17日に本会議での議決をめざしているようですが、この間、国会前では「連日」数万人を集めた抗議行動が続けられており、機動隊の過剰警備で逮捕者も数人出るという(日本では)異常なことになっています。


この動きに呼応して野党(民主、維新、社民、共産、生活など)も最後の手段を模索しています。
その手段とは以下のようなものです。


・牛歩戦術:昭和の古典的な時間稼ぎ
・内閣不信任案(衆議院)、大臣問責決議案(参議院)の提出:全ての法案に優先して審議されるため、これも時間稼ぎ(欧米でのフィリバスター)
・野党議員の総辞職:国会が成立しなくなるため、総選挙となる


与党も当然内閣「信任案」で対抗することも考えているようですが、現時点(9月17日未明)では、野党の人間バリケードで議長が委員会室に入れず休憩が断続的に続き、午前3時過ぎまで与野党で揉めていた委員会は結局開催されず、朝8時過ぎに仕切り直しということになりました。


国会前では雨の中ほぼ徹夜で抗議コールが続いているようです。


こうした国民の悲鳴を連日浴びながら、残念ながら圧倒的多数の力で採決される可能性が高いですが、戦後70年経って安全保障の考え方が大転換されるかどうかの分岐点にして、ようやく目覚めた国民の政治意識がどう影響を与えるのか、あと2日間、予断を許しません。


にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

にほんブログ村 その他日記ブログ 言いたい放題へ

×

非ログインユーザーとして返信する