爺の時事放題~ときどき音楽

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若者たちのデモ

安保法制案に反対する若者の声が全国各地でこだましている。


その中でも「SEALDs」は、大学生を中心としたグループだ。しかしそれは70年安保で活動していた全学連や過激派グループとは一線を画している。
私の記憶では、彼らが東京で前面に出てきたのは6月頃だったと思うが、その後またたく間に関西や東北にも拡大し、全国でほぼ毎日のようにデモを行っている。


彼らが昔の学生と違うのは、ひとくちに言えば「普段着」と「スマートさ」だと思う。


70年代のヘルメットもゲバ棒も戦闘服もなく、居酒屋に行くかのようないでたち。シュプレヒコールはラップに乗せてグルーヴが感じられる。女性が先頭に立ってアジテーションを行い、周囲には笑顔があふれる。


さらに若者の行動は「SEALDs」だけではなく、札幌では「戦争こわくてふるえる!」という名の下に見よう見まねでデモを始めた若者たちがいるし、大都市にとどまらず人口10万人以下の地方都市でも100以上の団体が生まれ、今週はついに高校生のデモが産声をあげた。
「子供を殺させない!」と若いママたちも毎週大規模な集会を開いている。


もとより、憲法学者をはじめとする学者や弁護士会、総連、医師会、地方自治体、大学などからの意見表明も夥しい数に上り、団塊世代を中心とする高齢者市民も(当初若者の行動に冷ややかな目を向けてはいたが)現在は「SEALDs」などの集会に積極的に参加するようになった。


私自身も反対派で何度か参加しているが、気になるのはマスコミの報道の仕方。


国会前に7万人とか10万人とか、渋谷で5000人とか、その規模感を前面に出して煽っていることだ。60年安保の30万人と比較することも多い。
しかし当然ながらそれは主催者発表であり、警察発表はその何分の一。私は中をとって記憶することにしている。


抗議行動はその規模が問題なのではなく、地理的広がりと継続性だと思っているからだ。その点で、なにかと「打上花火」が好きなマスコミには違和感を感じる。


一方、ネトウヨなどからの中傷や分断工作も多い。
右翼系市会議員のブログでは「デモ参加は就職にマイナス」と書かれ、昨日は「デモに参加する若者の実名リスト」まで匿名でツィートされた。体制側が相当焦っている証拠だ。


めげずに初志貫徹してほしい。敵は分かっている。同じ敵に向って私たち老人も連帯する。


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